「盛り塩って捨てていいの?」「正しい捨て方ってどうなっているの?」このような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。本記事ではそんな方に向けて、盛り塩の捨て方を詳しく解説していきます。
盛り塩の効果・基礎知識についても紹介していますので、盛り塩を効果的に利用したい方も最後までご覧ください。正しく盛り塩を扱って、悪い運気を取り除きましょう!
一般社団法人遺品整理士認定協会
認定遺品整理士(認定者番号 24283)
不用品回収業者にて1年半の現場業務を経験。その後、作業オペレーティングや不用品のリサイクル・貿易業務に従事し、年間500件以上の不用品回収案件に携わる。
2019年4月より、本メディアをはじめとする不用品回収・遺品整理記事の監修を務める。
まずは盛り塩の捨て方を紹介していきます。結論から言えば、盛り塩は基本的に生ごみとして捨てても問題ありません。
厳密には他にもさまざまな捨て方がありますが、生ごみとして捨てる方法が一番楽ですし、ルール的にも間違っていません。替えるタイミング、捨てるタイミングになったらゴミ箱にそのまま捨てて、燃えるゴミとして出しましょう。
ここからは盛り塩の基礎知識を紹介していきます。
すでに知っている方も、盛り塩を処分するついでにおさらいをしておきましょう。
それぞれ詳しく解説していきますね。
盛り塩とは悪い気を払うために、玄関や自宅内に塩を置くことです。日本では昔から塩は邪気を払う神聖な物、良い運を招く物として考えられており、そのような伝統から、盛り塩ができたと思われます。
そのため、現代でも手軽に運気を呼び込める、悪い気を取り除けることから、多くの人が盛り塩をしています。ただし、いわゆるお守りなどと同様で、実際に効果があるかは定かではありません。
そのため、気難しく考えず「運を呼びたい!」「おまじない気分でやっておきたい!」と思ったなら、盛り塩をしてみてはいかがでしょうか。
盛り塩に使う塩に特に決まりはありません。厳密に昔から「こういう塩でないと意味がない」と言われてきたわけではないので、塩であれば何を使っても良いです。
ただし、昔からの風習に従うのであれば、加工がされていない天然の塩がベストです。今主流となっている塩のほとんどは、昔の製法で作られている物ではありません。
平安時代には盛り塩の文化があったことを考えると、その時代の盛り塩は加工がされていない天然の塩です。そのため、伝統的な意味で考えるなら天然の加工が極力少ない塩を使った方がベストです。
ただし天然の塩は高いですし、特に決まりがあるわけでもないので、基本的には一般的な食卓で使う食塩で問題ありません。
盛り塩の作り方に関しても、正しいルールは存在していません。現在は固め器を使って、小皿に盛るのが一般的なやり方となっていますが、昔から盛り塩に固め器を使っていたというデータがあるわけではありません。
そのため、無理に固め器を購入する必要はないです。ただし固め器がないと塩が綺麗に盛れないので、見た目を気にする場合は、固め器を購入して盛りましょう。
「固め器がないけど綺麗に盛りたい」と考えているなら、クッキングシートで円錐を作ってその中に塩を固く詰めると比較的綺麗に盛れますよ。
盛り塩の効果を発揮できる場所は主に以下の4つです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
最も効果が発揮すると考えられているのが玄関です。玄関は運気の出入り口と考えられているので、玄関に盛り塩をすることで、悪い運気を中に入れずに、良い運気を外に出さないようにできます。
置く場所によっては人の出入りが多いと、蹴ってしまう恐れがあるので、注意してください。
トイレは悪い運気が貯まりやすい場所と言われています。そのためトイレに盛り塩をすることで、悪い運気を払えるようになります。
便器の奥の隅に置くと、取り換えがしづらくなるため、ある程度目に留まりやすく取り換えもしやすい場所に置きましょう。
お風呂もトイレと同様に悪い運気が貯まりやすいと言われています。お風呂では水・お湯がかかる場所に置くと当然ですが、溶けてしまうので、できるだけ水やお湯がかからない場所に置きましょう。
置くスペースがない場合は無理して置く必要はありません。
洗面所も悪い運気が貯まるため、盛り塩をしましょう。お風呂と同様で、水がかかりやすい場所は避けて、置くスペースがない場合は無理に置く必要はありません。
洗面台に置けないのであれば、床の隅に置くのも1つの手です。
参考:よりそうお葬式
盛り塩の効果を得るためのポイントは以下の2つです。
盛り塩を置くときに気になるのが、本当に効果があるのかですよね。誤った方法で盛り塩を設置しても、適切な効果を感じられません。
設置する場所をきれいにしたあとに、盛り塩を置きましょう。散らかっていると良い運気を取り込むことが難しくなります。また、盛り塩は悪い運気を吸収するので、1ヶ月に数回は交換するようにすることをおすすめします。
最後に盛り塩の捨て方に関するQ&Aに答えていきます。
何か疑問点があれば確認しておきましょう。
盛り塩は悪い運気を払うと考えられていますが、一部では塩が悪い運気を取り込んでくれるとも言われています。そのため、その悪い運気を取り込んだ塩を食用として使うのは、良くないと言えるでしょう。
もちろん明確なルールがあるわけではないので、勿体ないのであれば料理に使っても問題ありません。ただし玄関に置いておいた塩に限らず、長期間外気に触れている塩は衛生面でもあまり良いとは言えないので、おすすめはしません。
盛り塩の捨てる頻度についても特に決まりはありません。自分が捨てたい・新しく替えたいと思ったときに捨てましょう。
主に替える目安としては「形が崩れた時」「色が悪くなっているとき」「1か月ほど経った」などが挙げられます。
盛り塩を水にとかしてそのまま水道に捨てるのは、あまり良い行為とはされていません。大量の塩や油、調味料などは、水道にそのまま流すと水質汚染に繋がる恐れがあるためです。
実際に盛り塩程度の塩を水道に流したところで、基本的には分かりようがないので、罰則があるわけではありませんが、環境の為を思ってやめておきましょう。燃えるゴミとしてゴミ袋に入れれば良いだけなので、わざわざ水道に流す必要はありません。
日本には塩を玄関にまいて邪気を払うという文化があり、特別問題視されているわけでもないので、そのまま盛り塩を玄関にばら撒くのは問題がないと言えます。ただし、塩をゴミと考えるのであれば、玄関にばら撒いて外に出すのはあまり良いとは言えません。
塩は金属を錆びさせる効果を持っているため、ばら撒き方によっては家の車に塩がかかって錆びてしまったり、近隣の住民に迷惑がかかる恐れがあります。そのため、特別な理由がない限りは極力トラブルを避けるためにも、玄関には撒かず生ごみとして捨てましょう。
古来では塩は自然に還すのが良いと言った考えもありましたが、現代では水質汚染などの問題もあるため、わざわざ川や土に還す必要はありません。
難しく考えずに、生ごみとして処分してください。
本記事では盛り塩の捨て方から基礎知識、効果などについて詳しく解説していきました。捨て方や効果などさまざまな説や考え方がありますが、特に難しく考える必要はありません。
基本的には盛り塩は捨てたい時に生ごみとして捨てて、悪い運気を払いたいと感じている場所に置けば良いです。盛り塩の捨て方や、正しいやり方について深く考えすぎてしまうのも、逆にストレスを貯めて、悪い運気を呼びかねません。
特に決まったルールがあるわけではないので、記事を確認した上で盛り塩をしましょう。