このような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。終活は、マイナスなイメージを感じることが多いですが、残された人生をより良くするためにも役に立ちます。
そのため終活に対して不安を感じる必要はありません。本記事ではそんな終活のやることリスト10選を紹介します。
ぜひとも参考にして、今後の人生をより楽しく過ごしましょう。
一般社団法人遺品整理士認定協会
認定遺品整理士(認定者番号 24283)
不用品回収業者にて1年半の現場業務を経験。その後、作業オペレーティングや不用品のリサイクル・貿易業務に従事し、年間500件以上の不用品回収案件に携わる。
2019年4月より、本メディアをはじめとする不用品回収・遺品整理記事の監修を務める。
さっそく終活のやることリスト10選を見ていきましょう。
終活にルールはありませんが、基本的には上記の順番通りに終活を進めていくことをおすすめします。順番が前後してしまうと、目的が見えづらくなってしまい、充実した終活ができない可能性が高くなります。
それぞれの項目を詳しく解説していきますね。
まずはエンディングノートを作りましょう。エンディングノートとは、終活をする上で非常に役立つノートです。自分の口座やクレジットカード、これまで生きてきた歴史、ペットの好物、重要な連絡先などなど…終活に関する重要な事項を記載できます。
自分で白紙のノートに記載していく方法もありますが、基本的には市販されているエンディングノートを購入したほうが分かりやすく効率的です。まずはエンディングノートを購入して、埋められる項目を埋めていきましょう。
おすすめのエンディングノートを3つご紹介します。
エンディングノートの書き方はこちらの記事で詳しく解説しています。
続いて資産を見直しましょう。最後が訪れたときに、資産をどのように分配するのかを考えるきっかけになります。また老後の資金を見直したときに、ある程度余裕があると感じるのであれば、保険を新しく加入したり、旅行の契約を立ててみたり、新しい家具や家電を買ってみたりと、生活を豊かにする一歩にもなります。
反対に老後の資金に余裕がない場合は、保険を見直してみたり、車を持っているなら思い切って売ってみたりすることで、ゆとりのある人生を見つけられるかもしれませんよ。
資金を見直したら遺言書を作りましょう。遺言書の作成は絶対ではありませんが、法律に則った方法で資産を分配したい場合は遺言書が必要になります。
エンディングノートにも資産に関する要望を記載できますが、法的な効力はないので注意しましょう。また遺言書がない場合は、残された家族が資産関係でトラブルを起こす可能性もあるので、家族に穏やかな気持ちで送ってほしいと思うのであれば、遺言書は必須といえるでしょう。
もし家の中に不用品が貯まっている場合は、片づけていきましょう。残りの人生のことを考えて、何が不要なのか、何が必要なのか仕分けていきます。
不要なものを残したまま最後を迎えてしまうと、残された家族が遺品整理の際に困ってしまうことがあります。使っていない家具や家電、衣類などは思い切って捨てましょう。
生前整理のやり方はこちらの記事で詳しく解説しています。不用品を片づけたら、さらに続いて断捨離を行うことをおすすめします。前項にて不用品の片づけをおすすめしましたが、断捨離はさらに物に対する執着を無くすことを言います。
今一度何が必要なのか、何が不要なのか深く考えてみてください。おそらく何かしらの情が生まれて、捨てられなかったものが多くあるかと思います。
真に不要な物が一切ない環境を作ると、余計な考えが無くなり、より日常が豊かになりますよ。断捨離をして心も体もすっきりさせて、より自分らしく終活が行えるようにしましょう。
葬儀に関する希望があれば、生きているうちに葬儀の準備や予約をしておきましょう。実は葬儀は「生前予約」といって、生きているうちから予約が可能です。
生前予約をすることで、納得の行く葬式ができますし、家族に対する精神的・経済的負担を軽減させてあげられます。また人生の最後である葬儀について考えることで、今後の人生をより一層強く見つめなおせるようになりますよ。
葬儀の準備をしたら、お墓の準備も検討してみましょう。お墓に関する希望をまとめるだけでもOKです。現在はお墓が要らないという人も増えています。
少し前は「お墓がない人=寂しい人」と思われていましたが、現代ではさまざまな考えが尊重されています。そのため、自分のお墓に関する率直な希望をまとめて、家族に伝えておくと良いですよ。
人間関係を整理するのも終活では重要な要素です。繰り返しになりますが、終活は今後の人生をより良くするための活動でもあります。若い人と比べると、残り少ない人生を、人間関係によって不快に過ごす必要はありません。
残りの自分の人生にとって、マイナスになりそうな関係は思い切って、切り離してしまいましょう。人間関係を整理することで、関係の深い相手とより良い人生を過ごしてくださいね。
終活をする上で忘れがちなのが、デジタルデータの整理です。パソコンやスマホ、携帯などを持っているのなら、不要なデジタルデータを削除しておきましょう。
またスマホに保存された写真は現像できます。気に入っている写真があるなら現像して、手元に置いておきましょう。デジタル遺品に関して詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご確認ください。
最後にやることリストとして紹介するのは「今後の人生について考えること」です。ここまで終活を進めたら、終活をする前とは人生についての考えが大きく変わっているかと思います。
今後の人生を今一度見つめなおして、これから何をしたいのかを考えてみましょう。
最後に終活をする上で、最低限抑えておきたいポイントを紹介しておきます。
何も考えず終活をしてしまうと、何かしらの枷をしてしまったり、自分の思い通りの終活ができなかったりします。
ぜひとも最後まで確認していただき、自分らしく終活ができるようにしてくださいね。
終活は元気なうちに始めましょう。「もっと終わりが近づいてからで良い」と思っていると、終わりが近づいた頃には終活ができなくなっているかもしれません。
終活を始める時期に決まりはありません。30代から終活を始めている人も多くいます。思い立った時が終活の始め時ですよ。
終活に特にルールはありません。本記事では終活のやることリストを紹介しましたが、それもキッチリ守る必要はありません。
自分のやりたいように終活をして、終活自体がストレスにならないようにのびのびと行いましょう。
終活をする上で、残される家族などに遠慮をする必要はありません。家族を思って終活をすることも大事ですが、自分の気持ちを押し殺していては終活をする意味がありません。
自分の気持ちを優先して、終活を行ってくださいね。
最後に終活に関するよくある質問をまとめました。
たった3分で終活の疑問を解決できます。
家族に迷惑をかけたくないという気持ちから終活をする人が増えています。年を重ねると病気や怪我のリスクが高まります。
突然亡くなってしまった場合、家族に遺品整理や片付けを全て任せることになるため終活をする方が多いようです。
他にも、自分が亡くなってからの意思を伝えておいて、自分の希望通りのお葬式や相続をしてほしいという方もいるようです。
終活とは人生の終わりのための準備を指します。終活で身の回りの整理や相続の分配、お墓の準備などが行われます。
家族や親族に伝えておきたい希望があれば、エンディングノートにまとめておく方法もあります。
終活は仕事を定年し始める65歳からする方が多いようです。子供の手が離れ仕事も落ち着いて、時間に余裕ができます。
とはいえ何歳から始めるという決まりはないので、20〜30代で終活をする方もいます。
体力があるうちに計画を立てておくと、やり残したことやこれからやりがいことが明確になりより良い人生を歩めるでしょう。
本記事では終活のやることリスト10選を紹介しましたが、何も全てを行う必要はありません。前述したように、ルールに縛られず、自分の気持ちを優先して終活を進めてくださいね。