遺品整理は初めてする人がほとんどではないでしょうか。だからこそ「何から始めたらいいのか」「49日前に実施していいものか」といった不明点が多くなります。49日前に遺品整理をするメリットや遺品整理の方法、注意点を徹底解説していきます。
遺品整理とは、亡くなった方が生前使っていた生活用品を整理することです。遺品を整理することは、故人との思い出が消えていく悲しみを感じることもありますが、残された遺族が新しい生活環境をスタートさせるきっかけにもなります。また、遺品をそのまま残しておくことで悲しみや寂しさから気持ちが整理できなくなることもあります。
遺品整理は、故人の使っていたものを整理すると同時に、気持ちを整理するためにも大切なことといえます。
亡くなった方の49日法要の前に、遺品整理をしても大丈夫なのでしょうか。
四十九日とは、亡くなった方が極楽浄土に行けるかどうかの最後の審判を受ける日のことです。四十九日は命日から49日目に行う法要で、七七日とも言われています。仏教では、生前の行いに対して7日ごとに審判を受けるため、昔は7日ごとに法要を行っていましたが、今は省略されて49日目に行うことが一般的です。
残された遺族は、四十九日の法要で亡くなった方の苦しみが取り除かれ極楽浄土に行けるように供養を行います。
49日前に遺品整理をすることは問題ありません。「49日までは遺品をそのまま残しておこう」と考える人もいるでしょうが、遺品整理は早く取り組む方がメリットもたくさんあります。悲しさの中で行動を起こすのはつらい部分もあると思いますが、気持ちの整理ができたタイミングで遺品整理を開始するようにしましょう。
まとめて遺品整理をするのではなく、故人との思い出を感じながら、毎日少しずつ取り組んでいくようにします。遺品1つ1つと向き合う時間を作ることで、故人も喜んでくれることでしょう。
49日前に遺品整理をするメリットには以下のようなものがあります。
早めに遺品整理をするメリットについて、細かく解説していきます。
49日前に遺品整理をすることで、早く気持ちを切り替えることができます。
親族が亡くなることは悲しく寂しい出来事ですが、残された遺族は新しい生活をスタートさせなければなりません。亡くなった方に対して悲しみを持ったまま生活をすることで、ライフサイクルを崩してしまうことを故人は望んでいません。
故人の遺品整理をすることで、次の生活をスタートさせる気持ちの切り替えができるようになります。部屋の中が片付けば心も落ち着くようになります。
49日前に遺品整理をしておけば、49日の法要に集まった親族や親戚と形見分けができます。
故人が大切にしていたものを選んでおき、49日法要に集まった方に形見分けできるように準備しておきます。法要に参列してくれる人のことを考えながら形見分けの品を選ぶようにしましょう。49日では故人のことを考えながら供養しますので、形見分けの品物に特別な思いを持つことができます。
遺品整理せずにそのままにしておくと、他の遺族や親戚が勝手に処分してしまう場合があります。高価な品物を勝手に持ち出して売却するような事例も起こっています。49日前に近い親族で遺品整理をしておくことで、故人の形見を大切に処分することができます。
故人にとって遺族間のトラブルは嬉しいものではありません。遺族全員が納得した形で遺品整理をするようにしましょう。49日前のタイミングで遺品整理をすれば、トラブルが起こることを防ぐことにつながります。
遺族が賃貸住宅に住んでいた場合は、早めに部屋を明け渡すことができます。遺品整理せずにそのまま放置しておくと、家の家賃や諸経費が発生します。遺族の誰が払うのか、といったトラブルにもなりやすいです。賃貸物件の場合は、早めに明け渡すために遺品整理は49日前の方が好ましいです。
持ち家だったとしても、故人が一人暮らしをされていた場合は、遺品整理を早めにするメリットがあります。持ち家を不動産として残しておくべきなのか、遺族の誰かが引き継ぐのかなど、まずは家の中が片付けられた状態にした方が検討も進みやすくなります。
早めに遺品整理をしておかないと、後々トラブルにつながる場合があります。49日前に遺品整理をする際の注意点についてまとめます。
49日前に急いで遺品整理をすると、大切な書類を捨ててしまうことがあります。特に、49日前にはやらなければならないことがたくさんあります。遺品整理を雑に進めると、捨ててはいけなかった重要書類が見当たらない、といったことになりかねません。
49日前の遺品整理では、まず重要書類から順番に整理しておくようにします。特に、亡くなってから何日かの間に必要になるものも多くありますので、優先して整理するようにしましょう。
重要書類には、以下のようなものがあります。
49日前に整理する重要書類 | ||
遺言書 | 故人の直筆による手紙 | 現金や有価証券 |
エンディングノート | 写真(家族と写っているもの) | 通帳 |
キャッシュカード | クレジットカード | ICカード |
土地の権利書(持ち家) | 賃貸契約書(借家) | |
パスポート | 年金手帳 | 印鑑(印鑑証明カード含む) |
マイナンバーカード | 保険証券 | スマートフォンや記憶媒体 |
並べてみると重要書類が多くあることが分かります。
例えば、エンディングノートには亡くなった後に処理して欲しいものや、葬儀の内容が書かれている場合があります。早めに確認をして故人の願いを叶えてあげるようにします。エンディングノートには、各種パスワード関連が書かれていることもあります。銀行のキャッシュカードやインターネットの各種パスワードなど、後々に必要になる大切な情報です。
保険証券も早めに整理しておきましょう。葬儀にかかる費用や残された遺族に分配する保険金などの手続きに必要になります。
遺品整理は遺族の合意が必要です。遺族からの了承を得ていない状態で勝手に進めてはいけません。また、高価なものが遺品の中から無くなっていると「勝手に持ち出したのでは?」「売却して利益を得たのでは?」と遺族から疑われることがあります。
遺品整理前には遺族の了承を得て、処分したものはメモに残しておくといいでしょう。また高額なものについては、リサイクルで得た収入をまとめておき、遺族間で分けるようにすると良いでしょう。
遺品整理で家の中を片付けていると、結構大きな音が発生します。49日の法要で静かに見送ってあげるためにも、近所の方に迷惑とならないよう注意しましょう。
遺品整理をする中で、大きな家具や重い荷物を動かしたい時があると思います。大きな荷物は決して1人では運ばないようにしてください。2名以上の大人で対応するようにし、難しければ無理に動かさずに業者に依頼します。49日前で気持ちが落ち着いていない時に作業をすると、思わぬ事故につながることがありますので注意しましょう。
実際に49日前に遺品整理をする方法を解説します。他にも様々なことをしなければならないため、時間があるようであっという間に49日間は過ぎていきます。49日前に遺品整理をするポイントは以下のようになります。
遺品整理は早い方がいいとはいえ、葬儀が終わってから取り掛かるようにしましょう。葬儀の前に取り掛かると、他の遺族や親戚から故人を偲ぶ気持ちを持っていないのかと非難されることがあります。気持ちが落ち着いていない時に取り掛かると大事なものを誤って処分してしまうこともあります。
遺品は区分けして処分していきます。処分するものの仕分け手順は以下のようになります。
まずは、重要なものを探しましょう。通帳や現金、保険証書などは後々の手続きで必要になります。他のものと混ざらないようにしてリスト化しておくようにします。大切なものなので、目につかないところにまとめておきます。
次に形見分けするものを選びます。49日の法要時に処分されていないように、故人が大切にしていたものを選び出します。形見分けの対象とならないけれども価値があるものは、リサイクルの処理をおすすめします。後で遺族間で問題にならないように、リサイクルしたものと売却した価格は記録を残しておきます。
最後に、不用品をごみの種類で分けます。燃えるゴミや不燃ごみは、自治体の指定曜日に合わせて捨てます。粗大ごみの場合は、地区のゴミ処理場に持ち込むか、粗大ごみの申し込みが必要になります。正しく地区のルールに従って捨てるようにしましょう。
自治体では粗大ごみの日が決められているため、効率よく処理をするには専門業者に依頼することをおすすめします。数に制限がありませんし、大型のタンスやソファなどをリサイクルに回してくれることもあります。近所迷惑にならないような対応をしてくれますし、事前に見積もりを取っておけば、49日前でにかかる費用の計算ができます。
遺品整理は、精神的にも辛い時期に実施することになります。大型の荷物に限らず、リサイクルできる物品や大切に保管された方が良い物品などについても相談させていただきます。遺品整理に疲れてしまわないようサポートさせていただきます。故人様が大切にしていた遺品ですから、丁寧に運び出させていただきます。
遺品整理を行うには相当の時間と労力がかかります。一般の方が遺品を整理する作業には大体2日以上かかることが普通ではないでしょうか?
ましてや女性の方や、高齢者の方であればご自身で全ての遺品を整理するのは大変です。
そこで、私たちのような遺品整理の専門業者に依頼するのがおすすめです。
デメリットとしては費用が発生いたしますが、善クリーニングではお見積りを無料で行います。さらに故人が大事にされていた遺品を丁寧に整理いたします。
遺品整理を49日前に実施するメリットや方法、注意点についてまとめました。遺品整理は、心が落ち着いていない時に始めると思わぬ事故につながることがあります。また遺族間のトラブルが起きないようにすることも大切です。
専門業者に依頼することで、遺品整理について任せることができ、他の各種手続きや親族間の話し合いに時間を割くことができます。故人を温かく見送るためにも、手間をかけずに効率的な遺品整理を心掛けましょう。