本記事では遺品整理で出てきた本の、賢い捨て方10選を紹介します。自分に合った処分方法を見つけて、お得に遺品整理を完了させましょう。
また本の処分を依頼する際の料金相場も解説していますので、ぜひとも最後までご覧になってくださいね。
一般社団法人遺品整理士認定協会
認定遺品整理士(認定者番号 24283)
不用品回収業者にて1年半の現場業務を経験。その後、作業オペレーティングや不用品のリサイクル・貿易業務に従事し、年間500件以上の不用品回収案件に携わる。
2019年4月より、本メディアをはじめとする不用品回収・遺品整理記事の監修を務める。
それではさっそく、遺品整理で出てきた本の賢い処分方法10選を見ていきましょう。
それぞれの処分方法を詳しく解説していきますね。
10冊から20冊程度の本を処分する際におすすめしたいのが、宅配買取です。宅配買取とは、自宅に宅配キットを送ってもらい、その中に本を詰めて集荷に来てもらい、宅配後に査定をしてもらう方法です。
自宅から一切出る必要がなく、必要な作業はネットでの申し込みと本を詰めるだけなので、非常に楽なのが大きな特徴と言えます。宅配買取を利用する上で1つ注意したいのが、人気の本以外は値段が付かないことです。
ただのありふれた古本だと1冊0.1円にすらならないことも。人気のない本を宅配買取する場合は、処分するぐらいの気持ちで利用しましょう。
また利用の際は、査定額に納得がいかなかった場合にキャンセルができるのか、キャンセル時に料金がかからないかなど、しっかりチェックしてくださいね。
宅配キットに本を詰めるのすら面倒な方、本の数が多すぎて持ち運べない方は出張買取がおすすめです。出張買取とは、自宅まで査定員が来てくれて、そのまま自宅で査定を行う買取方法です。
出張買取の依頼をするだけで、後は自宅に来てくれて全てお任せできるので、手間が一切ありません。ただし宅配買取同様、人気の本以外は値段が付かない点には注意してください。
「処分ついでにお金が貰えたらいいな」ぐらいの気持ちで利用しましょう。また、キャンセル時の手数料や、出張の手数料などのチェックは忘れないようにしてくださいね。
ある程度手間をかけても良いから、しっかりと査定してほしい場合はブックオフなどの古本屋へ持っていきましょう。人気の本で、状態がよければ定価の50%ぐらいで買い取ってもらえますし、人気のない本でも1円ぐらいにはなることが多いです。
ただし出張買取や宅配買取に比べると買取額が高いというだけで、大きな金額になることは少ないです。
もっとも手間がかかりますが、一番高額になり得るのがフリマサイトです。買取店では、買取店の儲けを作るために、買取額は低くなりがちです。
ですが、フリマサイトではサイトの運営側に取られる手数料が少ないので、非常に高い金額で売れやすいです。古い漫画や古い小説、マイナーな本でも、フリマサイトには数多くの利用者がいるので、簡単に購入してもらえますよ。
ただしフリマサイトで本を出品し売却するまでには、以下のような手順を踏む必要があります。
特に最初は、送料や発送方法を理解するのに時間がかかります。フリマサイト初心者だと、売れた金額よりも、送料の方が高くなるということが起こりやすいので注意しましょう。
フリマサイトに慣れている方におすすめの方法ですが、これを機にフリマサイトの使い方を覚えるのも1つの手です。ちなみにフリマサイトなら遺品整理時に出た、他の不要な遺品も出品できますよ。
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フリマサイト以外にも、ネットではオークション形式で本を出品できるサイトがあります。フリマサイト同様に、運営側にとられる手数料が少ないので、高い金額を受け取れます。
また購入希望者が多ければ多いほど、値段が吊り上がっていくので、本の相場が分からなくても利用しやすいです。フリマサイトを使うのか、ネットオークションを使うのかは、好みが分かれるところで、どちらが良いかは一概には言えません。
自分に合った方を選びましょう。ただし、初心者にはフリマサイトの方がシステム的に分かりやすいので、最初はフリマサイトをおすすめします。
フリマサイトの利用に慣れてきたら、ネットオークションも視野に入れてみましょう。
無料でもいいからとにかく楽に処分したい場合は、ジモティーがおすすめです。ジモティーとは、地域密着系の無料で出品できるフリマサイトのようなもので、購入者側は無料でさまざまなものが購入できるため、非常に多くの人が利用しています。
利用手順は以下の通りです。
フリマサイトやネットオークションと違って、発送しなくて良いので非常に楽ですよ。
本がどうしても売れない場合は、自治体のルールに従って処分しましょう。結局はあれこれ考えるよりも、そのままシンプルに捨てたほうが、考えることが少ないので楽なことがあります。
本の捨て方は、自治体によってさまざまなので、必ず確認してから可燃ゴミや資源ごみなどで捨てましょう。
遺品整理時に遺品整理業者を依頼する手もあります。遺品整理業者は、遺品整理の手伝いと、遺品整理時に出た不要な遺品を回収してくれます。
遺品整理する前から、本以外にもたくさんの不用品が出てくることが予想されるのであれば、遺品整理業者に依頼してみてはいかがでしょうか。
不用品回収業者に依頼するのも1つの手です。すでに遺品整理が終わって、本以外に家具や家電など、処分に困っているものが多い場合は、不用品回収業者が非常に活躍します。
手間なく迅速に不用品を回収してくれるので、とにかく楽ですよ。
故人の思い入れが強かった本は、お焚き上げ供養することも考えておきましょう。日本では古来から思い入れの強いものには、魂が宿ると言われています。
お焚き上げ供養は、この魂を浄化する役割があります。また、故人の思い入れが強かった本をお焚き上げ供養することで、故人の元へと帰す意味も含んでいます。
処分するのに抵抗がある場合は、お焚き上げ供養を検討してみてくださいね。
最後に遺品整理の本の処分を依頼する際の料金相場を紹介します。
それぞれ見ていきましょう。
遺品整理業者に依頼する場合は、部屋の間取りによって料金が大きく異なります。基本的な相場は以下の通りです。
間取り | 料金 |
1K | 30,000円~60,000円 |
1LDK | 50,000円~150,000円 |
2LDK | 100,000円~250,000円 |
3LDK | 150,000円~300,000円 |
回収する遺品の量、本の量によっても大きく料金は変わるので、相場を当てにしすぎないようにしましょう。ただし遺品整理の手伝いをしてもらい、回収するものが本だけの場合は、料金は低くなりやすいです。
基本的には回収品が多ければ多いほど、料金は高くなると考えておきましょう。さまざまな業者で相見積もりをして、一番安いところで依頼することをおすすめします。
不用品回収業者に本の回収を依頼する場合は、最安で1,000円です。不用品回収業者は、パック料金を設定していることが多いです。
ゴミ袋に入る量の本であれば、安ければ1,000円程度で回収してもらえます。ただし他に、家具や家電などの回収を依頼する場合は、その分料金は高くなるので留意しておきましょう。
本をお焚き上げ供養する場合はおおよそ5,000円ほどです。ただしお焚き上げ供養の料金は、お寺や神社によって大きく変わります。
業者のように見積もりなどは特にないので、お寺や神社に連絡した際に気軽に確認しておきましょう。
遺品整理で出た本はさまざまな方法で処分できます。最も高く売りたいならフリマサイトがおすすめです。無料で楽に処分したい場合は、ジモティーや自治体で処分しましょう。
本以外にも不用品が多い場合は不用品回収業者がおすすめですよ。自分に合った方法で処分して、遺品整理を終わらせてくださいね。