最近は40代で終活を始める方も増えています。ですが「終活ってなにをすればいいの?」「そもそも終活ってなに?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では終活の意味や方法・やるべきことについて徹底解説していきます。これから終活を始めたい方は、ぜひとも参考にしてくださいね。
一般社団法人遺品整理士認定協会
認定遺品整理士(認定者番号 24283)
不用品回収業者にて1年半の現場業務を経験。その後、作業オペレーティングや不用品のリサイクル・貿易業務に従事し、年間500件以上の不用品回収案件に携わる。
2019年4月より、本メディアをはじめとする不用品回収・遺品整理記事の監修を務める。
終活をする場合は以下のようにやることが非常に多いです。
身辺整理はそんな終活の最初の一歩と言って良いでしょう。個人情報や不用品の処分、財産関係の整理は身辺整理で一度に終わらせられるので、一気に終活を進められます。
また、身辺整理を行うことで、身の回りの環境が整って、終活でやるべきことが見えてきます。「終活を始めようかな」と思い立ったらまず身辺整理からはじめてみましょう。
それでは終活を始める方法・やるべきことを5つのステップに分けて詳しく解説していきます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
まずはどれくらい整理するかを決めましょう。突然何も考えずに整理を始めても、何から始めれば良いのか分からず、思うように進みません。
どの程度整理するのか、どれくらいの期間をかけて整理するのか、大まかに考えてスケジュールを立てておきましょう。「掃除に近い感覚で整理する」「家の中がスッキリするぐらいに整理する」「生活に必要ないものは全て捨てる」「人間関係は後回しにする」などなど、無理なく自分に合った整理の仕方を決めてくださいね。
どれくらい整理するのかを決めて、スケジュールを立てたら、早速終活を始めていきます。終活でまず始めに行うことは、不用品の処分です。
しっかりと処分をするのであれば、断捨離に近い感覚で処分を進めていきましょう。断捨離とはものに対する執着を無くし、生活に必要最低限な物だけを残して、他のモノを全て捨てることで生活面でも精神面でもゆとりを持つという考え方です。
特に断捨離しやすいものは衣類なので、まずは衣類から手を付けて、その後椅子やソファ、タンスなど、家具や家電などの大きなものを処分していきましょう。断捨離に踏ん切りが付かない場合は、残された家族が遺品整理の際に困らないかを基準にして考えると良いですよ。
特に人形や思い出の写真などは、遺品整理の際に困りがちです。本当に必要なものだけを残して、不要なものは思い切って捨ててしまいましょう。「身辺整理でできた不用品の処分方法」は後ほど詳しく解説していますので、そちらもぜひとも参考にしてください。
不用品がすべて片付いたら財産関係を整理して、考えをまとめましょう。まずは不動産や車など自分に関わる財産をすべて把握し、その後不要であれば自分で処理を行うなどして、分かりやすくしておきましょう。
遺産として残すなら遺言書をここで作成しておくのも1つの手です。その際は、預貯金口座や保険関係の重要書類などもまとめておくと良いですよ。
意外と忘れがちなのが、デジタルやオンラインのデータです。亡くなった後も、デジタルやオンラインのデータは残り続けます。もし見られたくないデータがある場合は削除しておきましょう。
SNSなどをしている場合も、データは残り続けるので、不安要素があれば削除しておくのがベターです。スマートフォンやパソコンは厳密に言えば、データ削除をしても復元ができるので、不安なら業者に削除依頼をしたり、初期化をしたりして対処しましょう。
ここまで来たら一般的な身辺整理は終了です。このままお墓や葬儀の準備を進めておくのも良いですね。ただ身辺整理をしたからと言って、新しいことを始めてはいけないわけではありません。
むしろ身の回りがスッキリして、さまざまな意欲が湧いてくる方も多いのではないでしょうか。そんな時は「身辺整理をしてしまったから…」と気にすることなく、また新しいことを始めてみてくださいね。
最後に終活でできた不用品の処分方法について解説していきます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
最も一般的な方法が自治体の方法に従ってゴミとして捨てることです。粗大ゴミが無い場合は、燃えるゴミ・不燃ゴミ・資源ゴミなど種類別に分けて、ゴミ袋に入れて処分するだけなので、非常に楽です。
特に大きな不用品が出なかった場合は、自治体の方法に従って通常通り処分しましょう。
リサイクルショップやメルカリなどのフリマサイトなどを使って、不用品を売る手もあります。意外にも衣類や人形などは高値で売れることがあります。
価値のあるものを、そのままゴミとして出すのはもったいないので、売れそうなものはリサイクルショップやフリマサイトを利用しましょう。
特に家具や家電は簡単に売れるのでおすすめです。出張買取をしているリサイクルショップもあるので、興味のある方は一度問い合わせてみましょう。
知人や親族に譲るのも1つの手です。一切お金をかけることなく、無駄にもならないのが大きなメリットです。
ただ身辺整理に良いイメージを持っていない人もいるので、一度にたくさんのものを譲ると大げさに心配されることがありますので、注意しておきましょう。
不用品回収業者はお金はかかってしまいますが、電話一本ですぐに回収に来てくれるので非常に楽です。家具や家電などの大型の荷物だけでなく、ゴミ袋に入れたゴミもそのまま持って行ってくれます。
なかには家具や家電の買取もになっている業者もあるので、場合によってはお得に利用も可能です。気になる方は、無料見積もりを行っている不用品回収業者に一度相談してみましょう。
終活でよくある質問をまとめました。
家族や親族のために自分の身の回りの整理をし始めようとしている方はぜひ参考にしてくださいね。
終活とは広く言えば、人間関係や仕事関係の書類や所有物などを整理することです。そのため、終活はサラリーマンが異動の際に行なったり、結婚などを転機を迎えるにあたって行なったりします。
今回本記事では、最も一般的な終活に行う身辺整理について解説していきます。終活に行う身辺整理も他と変わらずに、人間関係や所有物の整理が基本です。
終活といっても何から捨てればいいかわからないという方は、いらないものから捨てるようにしましょう。例えば空の段ボール、読んでいない書籍など2-3年使っていないものから取り掛かるとスムーズに進められます。
アルバムや写真のような思い出の品は焦って処分すると、あとで後悔する可能性があります。捨てるか決めかねる場合は、数ヶ月経過してから改めて処分するか決めるようにしましょう。
40代での終活が早すぎるということはありません。むしろ、早めに終活を始めると、以下のようなメリットがあります。
早いうちに老後に備えることで、将来の不安を軽減できます。また、終活の際に自分の人生を見つめ直すことで、今後の時間を有意義に過ごせます。
まだまだ体力があるうので、家財の処分や断捨離をスムーズにできます。60代や70代になると、体力面で気持ちに追いつかないことも増えてきます。
一方で、40代で終活を始めるデメリットはないとも言い切れません。終活をすることで不安を感じてしまうこともあります。死を意識することで、将来が不安になったり、気分が落ち込んでしまったりする場合は、1人で抱え込まず身近な人や専門家にアドバイスを求めましょう。
身辺整理は終活をする上では非常に大事な一歩です。人間関係や不用品だけでなく、資産などの見えにくい部分も整理することができるので、身の回りが一気にスッキリします。
ただし、身辺整理をしたからといって、そのまま最後までジッとしている必要はありません。新しいことを始めたいと思ったら気にせずに始めて、残りの時間を元気なうちに楽しみましょう。