核家族化により親が一人暮らしをしている家庭は年々増えています。
実家を出て都会に暮らしているが、両親は田舎で生活しているというご家庭も多いでしょう。
親子で別々に暮らしていると、久しぶりに実家に戻ってゴミ屋敷のような状態になっているのを発見したなんてケースもあります。
今回は一人暮らしの遺品整理を進める方法を解説します。
遺品整理におすすめの業者や注意点も合わせてご紹介するので、これから遺品整理を進める方はぜひ参考にしてくださいね。
一般社団法人遺品整理士認定協会
認定遺品整理士
不用品回収業者にて1年半の現場業務を経験。その後、作業オペレーティングや不用品のリサイクル・貿易業務に従事し、年間500件以上の不用品回収案件に携わる。
2019年4月より、本メディアをはじめとする不用品回収・遺品整理記事の監修を務める。
一人暮らしの親族が孤独死していたとき、急なことでどういった対応が必要なのか冷静に判断するのは難しいでしょう。
万が一の時に備えて、正しい知識を持っておくことは大切です。ここでは一人暮らしの方が亡くなった時に行うべき対応や対処を見ていきましょう。
一人暮らしの場合、親族や近所の方が発見する場合が多いです。音信不通になり親族の方が訪問したり、異臭や家賃滞納によって近所の方や大家さんが気づいて発見に至ります。
亡くなってから数週間後に発見されるケースは稀ですが、数日経過してから見つかるケースが多いです。
親族ではなく近所の方や大家さんが孤独死を発見した場合、警察または不動産会社から連絡があります。
警察が死亡状況を調べるために、現場検証をします。
親族が亡くなった時は親族の本籍地がある役所に、死亡届と死体火葬埋葬許可交付申請書を提出します。
提出時に死亡診断書を提示する必要があるので、病院で受け取ったものを持っていきましょう。
死亡届は親族や同居人のみ提出できます。そのほか世帯主の変更手続きや年金受給停止の手続きを2週間以内に提出する必要があります。
身近な人が亡くなられた場合、葬儀の手続きを進めます。ただし、葬儀は必ず行わなければいけないものではありません。
故人の残された遺言書やエンディングノートに葬儀をしないでほしいといった内容が書かれていれば、意思を尊重しましょう。
身近な人が亡くなったら、身内や故人がお世話になっていた人に連絡を入れましょう。
故人の遺体を焼却し気持ちが落ち着いたら遺品整理をします。相続関係の手続きを10ヶ月以内にしなければならないので、貴重品や権利書といった重要な書類から整理していきましょう。
故人の所有物を仕分けていくときは、一人で対応しようとすると相続トラブルに発展する危険性もありますので、親族間で話し合いを行いましょう。
孤独死されて日数が経過していた場合、特殊清掃が必要な場合もあります。どのように進めていけばいいか分からなければ、遺品整理業者に相談しましょう。
親や親族が一人暮らしの場合、遺品整理をするときに気をつけなければいけないことがあります。
知らないと後悔することもあるので、確認しておきましょう。
仕事を退職してアパートで一人暮らしをしていると、社会とのつながりが薄くなる傾向にあります。
そのため、亡くなってもすぐに気づかれない場合があります。
時間が経ってから発見されると、部屋を片付ける際に特殊清掃が必要です。
室内の原状回復のため業者に除菌や片付けを依頼しなければならないので、遺品整理にかかる費用が増えてしまいます。
遺品整理をするにあたって、遺品と遺産をきちんと区別することも大切です。
遺産とは現金や土地など所有している財産全般の中で、資産価値のあるものを指します。
価値がついているコレクションや骨董品も遺産に含まれます。
一方で、遺品は日用品や故人の思い出の品など資産的価値が低いものです。
遺産となる貴重品をどこにしまっているかわからず、発見が遅れたり他の遺品と混ざってしまったりすることもあります。
また、美術品やコレクションを誤って捨ててしまう方もいるので注意が必要です。
故人の方が賃貸物件を借りて一人暮らしをしている場合、契約期間までに退去しなければいけません。
賃貸契約を延長できなければ月末までに遺品整理をしなければいけないこともあります。
決められた期間までに遺品整理が終わらなければ、余計な賃料がかかってしまいます。
遺品整理では土地や保険といった故人の権利以外に、仏壇・神棚・お墓の引き継ぎも必要です。
実家とは別の場所で暮らしているので、仏壇や神棚を処分したいという方もいますよね。
仏壇や神棚は先祖の魂が宿っているものなので、不要な遺品と同じように処分してはいけません。
ですから、お寺の住職に魂抜き(みたまぬき)と呼ばれる儀式を依頼し、お焚き上げしてもらいましょう。
遺品整理を始める前に仏壇や神棚をどうするか話し合っておくとスムーズに進められます。
一人暮らしの遺品整理をスムーズに進めるためにやっておくことをまとめました。
いきなり遺品整理を始めると膨大な時間と費用がかかることもあるので、1つずつ見ていきましょう。
親や親族が元気なうちに生前整理をすると良いです。
生前整理とは生きているうちに財産や身の回りの物を整理することです。
一緒に生前整理をすると本人の希望を尊重して、不要なものと残すものを仕分けられます。
故人が亡くなった後に、ご自分で1からすべて遺品整理するのは大変労力がかかります。
遺産をまとめておいたり、形見分けするものを決めておいたり遺族間のトラブルも避けられるでしょう。
賃貸物件にお住まいであれば契約者が亡くなったタイミングで、大家さんと明け渡し時期を決めます。
亡くなった月の月末で解約になるケースが多いですが、相談すれば待ってくれる場合もあります。
解約期日までに遺品整理が終わらなそうなときは大家さんや管理会社へ相談してみましょう。
続いて一人暮らしの遺品整理を進める手順をご紹介します。
遺品整理の手順に正解はありませんが、決めた順序で進めていくと時間を節約できます。
まず遺産となる貴重品をまとめましょう。
何が遺産となるかわからないといった方は以下の表を参考にしてください。
書類以外にネットバンクやネット上の証券口座も確認しましょう。
遺産の整理が終わったら遺品を仕分けていきます。
故人が使用していた日用品や壊れた家電など、保管していても使わなそうなものは処分しましょう。
遺品の捨て方にはいくつか方法がありますが、自治体の粗大ゴミに出すのが一般的です。
しかし、粗大ゴミに出すには申し込みや手続きが必要になります。
大量の不用品をまとめて簡単に処分するなら後述している業者に依頼するのがおすすめです。
遺品を仕分ける際に、思い出の品や故人の大切な遺品はまとめておきます。
あれもこれもと全て取っておくとスペースを取るので、取っておく分量を決めておくと良いです。
写真・アルバム・書類は電子化する、思い出の品は写真に撮って整理する方法もあります。
3つの手順で進めていくと遺品整理が完了します。
次に、一人暮らしの遺品整理を業者に依頼するメリットをご紹介します。
実家を離れて暮らしていて遺品整理に時間がかけられない方は、業者への依頼を検討してみてはいかがでしょうか。
遺品整理業者に依頼すれば時間がなくてもすぐに対応してもらえるのが魅力です。
業者によっては最短即日で対応してもらえます。
遺品の量が多かったり、遺品整理にかけられる時間がなかったりすると遺族だけで作業するのは大変です。
遺品整理業者の中には遺品の整理や供養・不用品の処分をまとめてお願いできるところもあります。
遺品整理士が在籍している業者に依頼すると、わからないことを相談しながら作業を進められるため安心です。
遺品整理士は遺品整理に関する正しい知識を持ち、遺品整理士協会に認定された人が取得できる資格です。
作業の進め方や相続の分配などお困りごとがあれば親身になって相談にのってもらえます。
自分一人で遺品整理をするのが不安な方は業者に依頼してみてはいかがでしょうか。
遺品整理業者のプランによっては荷物の量にかかわらず定額でサービスを利用できます。
料金体系は業者ごとに異なりますが、基本的には部屋の広さと遺品の量で金額が決まります。
荷物の量が多ければ積み放題の定額パックがおすすめです。
時間がある方は複数の業者で見積もりを取り、金額を比較すると損することが少なくなります。
あまりに安い業者に依頼すると後から追加費用がかかり、不法な請求をされることもあるのでホームページや口コミをチェックしましょう。
次に一人暮らしの遺品整理におすすめの業者を解説します。
どの業者に依頼すればいいかわからないといった方はぜひ参考にしてくださいね。
KADODEは全国1都24県でサービスを展開する業者です。
遺品の処分だけでなく買取にも対応しているため、なるべく費用を抑えたい方におすすめです。
年間40,000件の実績があり、お客様満足度97%を獲得しています。
定額パックを利用すると出張費、作業費、車両費など他社では別途費用がかかる料金も含まれているのでお得です。
最短即日で対応しているので、遺品整理に時間をかけられない方は依頼してみましょう。
みんなの遺品整理は提携している遺品整理業者の中から、ご自分の条件にあった業者を選べるサービスです。
遺品整理だけでなく空き家の片付け、特殊清掃も依頼できます。
複数社の見積もりをまとめて依頼できるので、1社ずつ問い合わせる手間が省けます。
遺品整理士協会に認定された業者のみ提携しているので、高品質なサービスを適正な価格で利用したい方におすすめです。
プログレスはテレビ取材や雑誌の掲載実績がある遺品整理業社です。
遺品整理士や特殊清掃士が在籍しており、疑問点や要望に柔軟に対応してもらえます。
プログレスではお見積もり以降の立ち会いは不要なので、遠方で帰省できない場合や忙しい方にぴったりです。
遺品の供養や貴重品の探索といったサービスも提供しているので、遺品整理を業者の方と進めたい方はプログレスに問い合わせてみましょう。
上記でご紹介したおすすめ業者3社は生前整理も対応しています。
善クリーニングでは生前整理も対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
部屋の状態によるので、まずは業者に問い合わせて見積もりを取りましょう。
ゴミ屋敷状態の部屋だと特殊清掃やハウスクリーニングが必要な場合もあります。
実家が一軒家であれば実家に住むか売却する方法があります。
遺品整理業者のなかには不動産会社を紹介してくれるところもあります。
住む予定がなければ税金がかかってしまうので、早めに売るのがおすすめです。
遺品整理といっても何から初めていいのかわからないといった方はたくさんいらっしゃいます。善クリーニングならお客様のお悩みやご質問を解決いたします。
遺品の仕分けから供養・お焚き上げの代行まで対応させていただきます。お客様のご要望にお応えできるようハウスクリーニングや特殊清掃、住居の売却などもご相談いただけます。
Before
After
福岡県にお住いのお客様から遺品整理のご依頼を頂戴致しました。ご遺族様が貴重品や遺品の仕分けを進めてくださっていたため、作業をスムーズに進めることができました。
遺品整理を全てご自身でする場合、膨大な時間がかかります。賃貸物件の場合、契約期間が決まっていることが多いので善クリーニングのような遺品整理業者に依頼することでお客様のご負担を軽減できます。この度は善クリーニングをご利用いただきまして誠にありがとうございました。
Before
After
岡山県にお住いのご夫婦様から遺品整理のお申し込みがありました。マンションにお住まいの方は、エレベーターがないとタンスや椅子などの家具を運び出すにも手間がかかります。
作業後、ご依頼いただいたお客様より「体力的に遺品整理をするのが難しかったので、本当に助かりました」とのお言葉を頂戴しました。遺品整理・生前整理にお困りのお客様はお気軽にご相談ください。
Before
After
愛知県にお住いのごお客様から生前整理のご依頼を頂戴致しました。お客様が処分する予定の物はどれも大型の家具で、運び慣れていないと転倒して怪我をしたり、持ち上げる際に腰を痛めてしまう可能性がありました。
善クリーニングに在籍している経験豊富なプロがご自宅まで伺い、大型家具を迅速に回収させていただきました。この度は善クリーニングをご利用いただきまして誠にありがとうございました。
今回は、一人暮らしの遺品整理をする手順・注意点・おすすめの業者を解説しました。
実家を離れて暮らしている方は、遺品整理に時間をかけられないケースが多いでしょう。
遺品整理業者を上手く活用して、実家の遺品整理をスムーズに進めていきましょう。